ボルテ上達のための雑記帳(FXロング絡みの鍵盤と脱力について)
自己紹介と今日の話題について
みなさん初めまして。ボルテプレイヤーのあすか(CN:DONKBASS)です。一応Ⅳから今作Vivid Waveでギリギリインペリアルを維持しているくらいの実力です。今回書こうと思っている内容は、アルジェント〜クリムゾンⅠくらいの実力の方を対象に
- 普通のABCD階段は押せるけどFXロングが絡んで来たときに急に指が赤ちゃんになってしまう
- 花虹とかDynasty虹とかのサビに出てくるFXチップの鍵盤がとにかく押せなくてニアが出る
といった症状を軽減できる(はずの)ものとなっております。よかったら読んでみてください。
そもそも脱力とは
ボルテをやっていて、ある程度うまい人に鍵盤のコツなどを聞いてみると多くの場合
「まずは脱力することが大事」
と言われるのではないでしょうか?もちろんそのアドバイスはものすごく正しいものなのですが、問題は脱力の仕方自体をわかっていないことだと思います。
脱力において大事なのは手の形、そして鍵盤に手を置いたときのホームポジションです。自分の身体の力を極限まで抜いて(寝っ転がるとより楽に脱力できます)自分の手を見てみると、指が少し丸まっていると思います。
その状態の手が「脱力した」本来の手の状態です。ボルテをやっているプレイヤーの中でも、鍵盤曲で苦戦していそうな人たちの手元を観察してみると、指がピーンと伸びた状態でプレイしている人が多いです。指を伸ばしながらプレイするということは「常に余計な力を入れながら鍵盤を押している」 ということです。当然のことながら、余計な力を入れていたら絶対に脱力はできないし、脱力ができていないとImmortal Saga(MXM)の24分階段やQuient Echo(MXM)のサビ前の発狂のような超高速鍵盤を捌くことができません。自分の手元動画などを撮影し、自分の指が伸びていないか確認するようにしましょう。
脱力したまま鍵盤を押すためには
脱力したまま鍵盤を押すときに考えることは
- 指は別に腕全体を動かさなくても十分なパワーを持っていること
- マイクロスイッチに到達する最小限の力で押すこと
- ボタンは「叩く」「しばく」のではなく「押す」ものであること(例外を除く)
の3つです。ボルテ筐体の鍵盤配置はユーザーに親切にできており、手を窮屈に折り曲げなくても自然に全てのボタンに指が届くようになっています。まずは、筐体の前に立ったとき、自分の腕から先の筋肉を全て緩めた「脱力した手」の状態で、腕の重さに任せて鍵盤にそれぞれの指を置いて見てください。そのときにBTに触れている指があなたのもっとも脱力に適した指となります(多くの人の場合薬指になると思います)。そして、ボタンのLEDが光る、光らない場合はキービームがでるギリギリの強さを自分の中で感じ取ってください。その強さで押せることが理想の脱力と言えるでしょう。
また、脱力において大事なこととして「できるだけ少ない筋肉を緊張させる」ということが重要になってきます。そうなってくると、指全てを曲げ伸ばしするのではなく、指の第二関節のみを曲げ伸ばしする方が、ボルテのボタンを押す上では効率がいいことがわかると思います。そのために、指の腹でボタンを押すという意識よりも、1本の指先でボタンを押す方がより脱力した状態を維持することができるというのがわかると思います。
そのため
- 鍵盤を捌く際にも指が丸まる「脱力した手」の状態の維持を意識すること
- そのためには第二関節から先を曲げ伸ばしし、最小限の力で指先を使って押すこと
の二つが重要になるのです。
FXを押す時の正しい親指の位置
さて、ここからタイトルにもある「FXロング・チップが絡んできた時の対処法」の話に移ります。FXが絡んだ鍵盤が、BTのみの鍵盤配置と比べて難しいと一般的に言われているのは「手の中でも異質な指のつき方をしている親指を扱うから」だと私は考えています。
親指というのは、他の4本の指に比べて非常に離れた位置にあり、拳を握った際にも、90°ほどずれた状態で握られるのがわかると思います。そのため、この記事の対象者のほとんどの人が下図の写真の場所でFXを押していると思います。
ここでFX鍵盤を押していることが、FXロング・チップが絡む配置の精度を悪くしている原因の一つであることが多いです。*1
ここではなくて、親指の先でFXロングを押すように意識すると、他の4本の指が以前よりも比較的自由に動くようになると思います。(下図を参照)
なぜ指先で押すと指の動きが滑らかになるかというと
- 「FXを押した時の手の高さが青丸のところで押した時よりも高くなる」
- 「青丸のところで押すと手首の力が入ってしまい、脱力が崩れる」
という2つの理由があると私は思います。
まず、手の高さが低いと、FXを押した瞬間に指が伸びてしまいます。「指が伸びる=脱力が崩れる」ということは今までの説明でもわかると思います。そのために手の高さが少しでも確保できる指先でFXを押すことをオススメします。
続いての「手首の力が入る」ということですが、これは主にFXトリルを押している時や、FX始動の階段を押している時に起こりやすいです。「最低限の場所に力を入れてその他の場所には力を入れない」という脱力の原則に反しているため、結果的に指の動くスピードを遅くしたり、3つ目のノーツと4つ目のノーツを同時に押して4つ目が早ニア判定になっていたり*2ということが起こりやすいのです。
まとめとオススメの練習曲
今回私が言いたかったことは
- とにかく脱力しろ
- そのためには指が丸まった状態でプレイすることを意識しろ
- 指は曲げろ
の3点につきます。また、今回のことを意識するオススメの譜面としては
などがあります。
今回の記事があなたの上達になれば幸いです。また、上級者の方々でこれを読んでくださった場合は、コメントやツイッター(@ktrgmaで検索すれば出ると思います)で意見をくださると非常に嬉しいです。
長文になりましたがここまで読んでくださり、ありがとうございました!!また次回何か書くことが思いついたら書こうと思います。